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Flight Unlimited / II / III (Looking Glass Studios)

フライトアンリミテッド

RATE: 存在感抜群の箱庭シミュレーション
プレイ時間: 死ぬまで遊び倒せ!!




Looking Glass Studios は、常に新しい視点で、高度な技術を使い、完成度の高いモノ作りをする、こだわりの正統派デベロッパーだ。DOOM系のバカゲー全盛の中に知的要素を取り入れた Terra Nova、FPSにしか生かしていなかった一人称視点を、全く新しいアクションアドベンチャーに昇華した System Shock や Thiefなど・・・。Flight Unlimited シリーズは、まったく新しいシミュレーションコンセプトで、旧態依然としたフライトシミュレータジャンルに喝を入れるフライトシミュレータシリーズである。




Flight Unlimited / 95

一作目のフライトアンリミテッドを知ったのは486が主流のDOS時代、CGW誌上でのアルファ版の紹介であった。計器の動くバーチャルコクピット、写真テクスチャを使用した緻密な地形が印象的だった。そして何よりも興味をそそられ、期待をしたのは、フライトモデルの再現コンセプトだった。記事によると「従来のフライトモデルは、機体の位置や姿勢を中心に考え、現在の機体の状態から動きを決定していた。このフライトアンリミテッドでは、まず空間ありきで考え、空間の中に置かれた機体の状態から動きを決定している。」 細部は覚えていないが、おおよそこのような趣旨の文が書いてあった。これだけでは具体的にどのような違いがあるのかわからないだろう。だが、実際に発売された製品をプレイしてみると、エルロン、ラダー、エレベータ、スロットル、これらの動きが有機的に連動しているように感じるのだ。旧来の「ただレバーを動かしたからそっちの方向に動く」という安直なフライトモデルとは確かに違う。理屈立てて説明できないのが残念だが、空気の中に翼や胴体が存在し、プロペラが空気を櫂で空中を飛んでいるという実感がある。おそらくこのような感覚が味わえるのはこのフライトアンリミテッドだけだろう。

一作目のフライトアンリミテッドでは、このシミュレーションエンジンを生かし、エアロバティックのゲームにまとめあげた。教官の指示に従ってさまざまなエアロバティックをこなし、得点を記録していく。空間の中の物体をシミュレートするシミュレーションエンジンは、どのような状態でもうそのない挙動を再現し、複雑なエアロバティックの飛行を見事実現できるようにした。違いを実感したければ、手持ちのフライトシミュレータでスナップロールをやってみるといい。どのシミュレータでも、フライトアンリミテッドのようにきれいに決まらないはずだ。

この一作目は、ジェネラルアビエーションのシミュレータとなった二作目、三作目と内容が大きく異なり、これだけでも楽しめるだろう。むしろ、特徴のあるシミュレーションエンジンを実感したければ、この一作目が最適だ。教官の音声による指導プログラムも異様によくできている。ただし、それ以外の部分は投げやりなグラフィックスなどが目に付くなど、いささかにわか造りの感じがしないでもない。Windows95に対応したバージョンもあるので、興味があればぜひプレイして欲しい。






Flight Unlimited II / III

二作目、三作目は「初心者から上級者まで楽しめるフライトシミュレータ」をコンセプトに開発されたジェネラルアビエーションのシミュレータである。フライトモデルは一般の航空機のような操縦しやすいものに調整され、前作の「空間を再現する」コンセプトは、「環境を再現する」コンセプトに拡張された。飛行できる地域はサンフランシスコ(II)とシアトル(III)のみ。機体は、モーターグライダー1機、水上機2機、ビジネスジェット1機など全8機。VFR、IFRとも緻密なATCが可能。ATCに従い飛行するAI機。天候自動生成。マップを見ながら線を引くだけの簡単フライトプラン機能。簡略化されたコクピット。この仕様を見て誰もが「かなり偏っているのではないか」と思うことだろう。だが、フライトアンリミテッドを知るにつれ、それは誤りだと気づくはずだ。このフライトアンリミテッドには、フライトを楽しむために必要な事柄がバランスよく含まれているのだ。


環境の再現〜プレイヤーは世界の住人となる

フライトアンリミテッドの最大の特徴は、単なる飛行機の運動という枠を超え、「ほとんどの物体は、その運動特性を与えられ、相互に関係している」ことだ。たとえばこうだ。セスナ(トレーナー)172に乗って地上を走り、右の翼を木に当てて欲しい。すると、翼の木に当たった部分を軸に、右に旋回する。強く当てるとその部分が壊れてしまう。同様に、セスナでタキシングし、大型ジェットの後ろに接近して欲しい。するとどうだろう、ジェット後流で吹き飛ばされてしまう。目に見えない空気がそこにあるからだ。同様に、山に当たって向きを変えたり、コンクリートに温められて上昇する空気もそこに存在する。自分がクラッシュしたら破片が飛び散るが、これらの破片にも運動特性が与えられ、風が吹くと下に落ちたり、ジェットに煽られると飛んでいったりする。物は物としてあるがままにあり、そして動く。主翼も尾翼もプロペラも、そして空気も物として存在するから運動特性が与えられ、それらが相互に関係して飛行機が浮くのだ。これはポリゴンアニメーションに終始している凡庸なフライトシミュレータとは明らかに異なり、フライトモデルだけでなくシミュレーション全体にいままでになかった存在感とリアリティを与えている。

コクピットは大胆なまでに簡略化されている。ADF計器もないし、OBIも独自の形式のもので、TOとFROMで針が逆になることもない。QNHはつねに29.92だ。おまけにILSは方位を意識する必要がなく、周波数を入れれば適切な滑走路の方位が自動でセットされる。計器類は一画面にすべて収まっており、わかりやすい。これは初心者に難しい説明の手間を省き、とっつきやすくするためだろう。三作目でADFは追加されたが、マップにはNDBはまったく表示されておらず、なぜか使ってもらおうという意図が感じられない。手慣れた上級者なら面食らうかもしれない。

コクピットをいじり倒したい人には少し不満だが、安心して欲しい。操作は簡単でもフライトアンリミテッドのコクピットは十分忙しい。それがATCだ。グラウンドでは、タキシングを要請すると「まずATISを聞け」、勝手にタキシングしようとすると「コールサインを言え」、他機とかち合うと「道を譲れ」、滑走路を横断するときは許可が必要、タワーでは、ダウンウィンドで報告しろ (報告し忘れるとタワーが「聞き逃したんだが」と言ってくれる)、着陸しようとすると「おまえは2番目だ」、滑走路を間違えると「ゴーアラウンドしろ」、管制塔の前で宙返りすると「エアショーをありがとう」(この手のお遊びメッセージは他にもある)、アプローチへのハンドリングもあるし、IFRではILSへの誘導もしてくれる。ノンタワー空港ではUNICOMを使わねばならない。ATCは言葉の選択肢から自分の伝えたい内容を組み立てる方式で、自分が適切と判断する時に、適切だと思う内容を、適切だと思う相手に伝えなければならない。いままでになかった要素だけに、正しい知識がないと面食らうだろう。そう、これが上級者向けのフィーチャーだ。ATCはやってもやらなくても、一部分だけやっても、管制はその時々で返事をしてくれるので、自分のわかる部分だけやってもいい。

もちろん、他機もこのATCにしたがって秩序正しく運行している(ATISのモニタもやっているくらいだ)。システマチックに動いている世界に、自分も交通ルールに則って参加することは、操縦桿を握ることと同様非常に重要な要素である。これを再現し、プレイヤーも同等の判断をしなければならないところが非常におもしろく、やりがいがある。このATCの緻密さ、おもしろさはPCフライトシミュレータのなかでは随一で、いまだこれを超えるものはない。

多くの人は飛行できる地域がサンフランシスコとシアトルだけしかないことに不満を唱えるだろう。だがよく考えてみて欲しい。ジェネラルアビエーションの再現に、自分の地元の地域は絶対に必要な要素だろうか。パイロットは常に自分の知っている地域を飛ぶわけではない。知らない地域であれば、それはどこだっていいはずだ。それに、実際にライセンスを取りに渡米したとしよう。そこには自分の知っている地域はなく、まったく未知の空を学習し、飛ばなくてはならない。地元の地域が再現されている必要性が一体どこにあるというのだろう。サンフランシスコとシアトルの地域だけだが、衛星写真テクスチャの風景と数多くの建造物でしっかりVFRもできる。通常のフライトでのほとんどの要素は、たった二つの地域に含まれている。くだらないこだわりを捨てたとき、物事の本質が見えるのだ。

見た目は簡略されているように見えるが、簡略化されているから簡単だ、という意味ではない。初心者にとっても上級者にとっても、コントロールしがいのあるリアルな操作感覚は歴然と存在している。小型機から大型機、グライダーと山岳地帯、水上機と多くの湖、地方飛行場から大空港まで、そのリアルな操作感覚の、さまざまな能力に合わせた楽しみ方が用意されている。初心者には初心者なりの楽しみが、上級者には上級者なりの楽しみがあり、それぞれに奥の深いリアリティが楽しめる。これがLooking Glass の「初心者から上級者まで」に対する答えだ。

その他、車輪を出したまま地上と水上をそのまま移動できる水上機や、本当にリッジソアリングできるグライダー、現実のように目視しにくい滑走路、教官が延々としゃべり続けるトレーニング、文字通り未知の冒険に誘ってくれるチャレンジなどなど、他にはない特徴が書ききれないほどある。

ここではフライトアンリミテッドの2と3をまとめて紹介した。これらの製品はそれぞれ単体でも楽しめるが、実際は、3は2のアップグレードパックだと思っていいだろう。3のマニュアルには2を知っていることが前提になっている部分もある。3をインストールする際に、2のCDを用意すればシアトルとサンフランシスコを同時に楽しめるし、古い製品なので両方買ってもたいした出費にならないだろう。ぜひ両方同時に入手して欲しい。


製品の内容

三作目は Looking Glass社倒産のまえぶれもあったせいか、ソフトウェア以外はたいへん残念な内容となっている。マニュアルの文章は省略されがちで、三作目で追加された新機体の解説は詳しいものの、その他の機体に関しては省略されているし、ナビゲーションの説明もない。さらに致命的なことに、エアポートダイアグラムなど各種図表類がついていないのだ。タキシング時にはタキシーウェイナンバーを指示されるが、エアポートダイアグラムがなければかなり難しい。自分の駐機場もわからないので、着陸後にグラウンドコントロールの指示する場所がわからない。尻ぬぐい的機能もあるが、必要な図表類をケチッたのは失敗だった。今では有志により登場する空港のデータをまとめたフリーソフトウェアが公開されているのでそれを利用するとよい。

ソフトウェア自体は完成度が高く、インターフェースはシンプルであるものの、必要なものは一通りそろっている。しかし、システムはこれ単体で完成したものとして提供されるので、インターフェースからできないことはできない。例えば、天候などは自動生成が基本であり、自分で風力や雲底などを指定することはできない。ユーザーがデータを作成したり追加したりすることも考えられていない。ツール的な楽しみ方には向いていないだろう。


プレイヤーの仕事と達成感

このフライトアンリミテッドは、パイロットがするべき、行動、情報、判断、つまり全仕事をうまくスケールダウンし、PCに収めている。先に述べたコクピットや、ATCの内容、個々の機体の飛行特性などは現実と全く同じではない。しかし、飛行前の計画から離陸、着陸まで、何を、いつ、どのようにしなければならないか、パイロットの考えなければならないことが要点を押さえて再現してある。そして、プレイヤーも実際に判断し、実行しなければならない。だからこそ、それらがうまくいったときに達成感を味わえ、おもしろいと感じることができるのだ。(※念のために断っておくが、私は本物のパイロットではないのでパイロットの仕事をすべて理解してるわけではない。ホビーソフトとしていかにそれらしいかを述べているにすぎない。)

セスナの離陸速度が違う、とか失速速度が違う、とか文句を垂れる頭の悪い人がいる。それは機種固有の特性であってシミュレーションシステムが優れているかの基準にはならない。フライトアンリミテッドはそのような近視眼的とらえかたを超え、秩序ある人間社会と、うそのない物理世界を構築するという問題に真っ向から取り組んだシミュレーションソフトだ。風景のテクスチャや機体のモデリングに一喜一憂し、シミュレーションの本質をいつまでも避けつづける似非PCパイロットは猛省していただきたい。フライトアンリミテッドは、本当に空を飛びたい人のためのソフトなのだ。














Flight Unlimited III Tips (ペガサスのサイトからのパクリ)




UFO発見

St. George 飛行場の上をうろうろしていればそのうちに出てくる。小さいので気づきにくい。一定のコースを周回しているように見える。ほかにもこの手のシークレットは多いらしい。




NDBを見るには

以下のテキストを、\Flight3\REGIONS\SEATTLE\POI.TXT にペーストする。フライトプランナーの画面で、Points of Interestとして表示される。(FU2にもあればいいのだが。)

82054 149689 NDB 382 Arlington
72322 144879 NDB 396 EverettPAE
64083 100013 NDB 362 BoeingField
71503 87120 NDB 281 BoeingField
78211 82278 NDB 353 Renton
37294 82611 NDB 206 Bremerton
31996 73126 NDB 274 Bremerton
70888 68483 NDB 224 Sea Tac
11500 55187 NDB 348 Sanderson
50896 50774 NDB 216 Tacoma
52601 27860 NDB 328 Gray AFB
-60105 82976 NDB frequencies
-57498 77290 BoeingField NDB 281
-62389 75012 Bremerton NDB 206
-55493 72878 Renton NDB 353
29038 117590 Gilpin's Cove

各NDBの説明
NDB 382, 4NM S of Arlington, runway 34 (1400FT for 3 degrees decsent rate), beeping & outer "O" marker highlighted
NDB 396, 8NM N of Everett - Paine Field, runway 16, beeping & outer "O" marker highlighted
NDB 362, 8NM NW of Boeing Field, runway 13R, beeping & outer "O" marker highlighted
NDB 281, In Boeing Field airfield on the westside of runway 13R, on an dark area between/near taxiways B1 & B2, beeping on top
NDB 353, In Renton airfield close to the runway, in the middle of the area between taxiways M & N
NDB 206, In Bremerton airfield E of runway 01, 2/3 northerly of runway length in the middle between runway 01 & closed runway 34
NDB 274, 6NM S of Bremerton, TP=turning point, in the middle of nowhere between the bottom of Hood Canal and the bottom of Case Inlet
NDB 224, 5NM S of Sea Tac, runways 34L/34R
NDB 348, 2NM NE of Sanderson, runway 23
NDB 216, 3NM S of Tacoma Narrows, runway 35, beeping & outer "O" marker highlighted
NDB 328, 4NM S of Gray AFB, runway 33




プレイヤーの影を出すには

なぜ影がないのか不思議なところだが、Looking Glassはちゃんと作っていた。以下のテキストを flt3.cfg にペーストする。だが、外部視点で影を見ると画面が乱れることがある。視界を切り替えると画面の乱れは治るようだ。

; Flight Unlimited III
; added text-lines from FU3 readme.wri text file
; (total # of pages 34 in portrait size)
; added from page 20/34
; Unsupported Config Settings (edit your CFG file to see these effects)
; Note-Editing your Config file can cause the game to crash. It recommended
; that your save a backup of your flt3.cfg file. Edit at your own risk...
; added - from page 22/34
EnablePlayerShadow
; gives your plane a shadow




すべての機体でオートパイロットを使うには

以下のショートカットキーを使えば、コクピットにオートパイロットの表示がなくても、すべての機種でオートパイロットが利用可能である。

A   オートパイロットON/OFF トグル
Alt-A for altitude hold
Alt-H for heading hold
Alt-N for NAV 1 hold
Alt-S for speed hold
Alt-V for vertical speed hold
Alt-W to level wings
Alt-M for instrument approach hold






オブジェクトの表示数を変更するには

Ctrl+Shift+M で手っ取り早く表示オブジェクト数を増減することができる。フレームレート調整用だが、いまどきのマシンなら最大表示にしてもストレスは感じないだろう。




他機のラベルを表示するには

Ctrl+L を押すと他の機体の名前が表示される。ATCと実際に飛んでいるトラフィックを見比べるのに便利。




スクリーンショットを撮るには

Ctrl+Alt+P を押すとスクリーンショットが撮れる。画像は実行ファイルのあるディレクトリにbmp形式で保存される。自動で連番がつくので、連続してキャプチャ可能。




グラウンドコントロールの想定するタキシーウェイを表示させるには

FU3にはエアポートダイアグラムが付属しておらず、滑走路までのタキシングはいつも苦労する。Alt+F12を押すと、グラウンドコントロールの指示したタキシーウェイが緑色で表示される。グラウンド<->タワー間のハンドリングがうまくいかないときや、グラウンドの指示がどうもおかしいと思ったら、これで確認するといい。




地上の誘導路を消去するには

なぜこんなオプションがあるのかはわからないが、Shift+F11を押すと空港の誘導路を消すことができる。




フレームレートを表示するには

Ctrl+F で画面の左上にフレームレートが表示される。




IFRでスムースな誘導をさせるには

IFRで飛行していると、管制官はなぜか途中でプレイヤーのことを忘れたり、目的空港に接近してもなかなか着陸させてくれなかったりする。これは、目的空港に離陸中や離陸待ちの他機がいるため、ホールドさせられるのが原因だと思われる。IFRの飛行前に、オプションで他機のトラフィックを最少にしておこう。すると誘導や着陸がスムースに行える。





ミステリーサークル発見

Flight Unlimited II (サンフランシスコ) のサクラメント VOR と Berryessa の間の農地に二ヶ所ある。