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DEUS EX (ION STORM)

デウスエクス

RATE:とにかくスッキリしない複雑なゲーム
プレイ時間:現在香港終盤

 

ロールプレイングゲームをPCでやりたい!

ロールプレイングゲームというものが存在するが(ここでコンピュータロールプレイングゲームを思い浮かべた香具師は退場すること)、古来よりこのロールプレイングゲームをいかにコンピュータ上で表現するかが長年の課題であった。いままで、フリーワード入力のゲームや、フィールド上を動き回る点に着目したゲーム、ストーリーが分岐するゲームなどさまざまな試行錯誤が存在した。が、ロールプレイングゲームの最大の特長である、問題解決手段がプレイヤーの創造性によっていくらでも生まれる創造性を喚起する高い自由度という最大の特長は、いままで実現されなかったのだ。このデウスエクスは、そのロールプレイングゲームの最大の特長を再現するべく挑戦したゲームの一つなのである。(つーかシステムはシステムショック2の流れを継いでいるだけで、制作者がそこまで意識してるのかどうかは知らんけどね。)

自由度は是か非か。

物語そのものは基本的に一本筋なのだ。これは如何ともしがたい。通常のロールプレイングゲームでも、もともとのシナリオから大きく逸脱したプレイはゲームマスターにとってたまらなく苦痛になるはずだ。それはおいといて、このゲームの特色は一つの問題に対して解決手段が多く用意されており、プレイヤーの発想、その時点でのキャラのスキル、アイテムなどの状況によって、好きな方法が取れる。建物の入り口は複数あるし、ドアは破壊してもピッキングしてもいい。このへんはほかの紹介サイトに詳しく書いてあるだろう。

自由度の点で大きく評価されているこのデウスエクスだが、その自由度のに起因する欠点もしっかり持ち合わせている。実際には、ヤマがどこかわからない、なんとなく進んでしまう、オチがなんなのかわからない、ストーリーの意味がわからない・・・などと悶々しながらプレイすることになる。通常のゲームでは、○○をするには××をしなくてはならない、の連続であるため、詰まっているのか進んでいるのか、正しいのか間違ってるのかが一目瞭然なのだ(あたりまえだ!!)。マルチツールを4つも使ってドアを開けてもそれが正しかったのか、敵兵と戦って重傷を負って突破してもそれでよかったのか、常に後ろ髪引かれる感覚が付きまとう。これは、二度と引き返せない現実世界そのものである。あたらしい「あたりまえ」を認める必要があるのだろうか。

複雑すぎる舞台設定、理解しにくい物語。

この悶々は自由度の高いシステムだけが原因だけではない。むしろ原因はやたら複雑でストレートにのめりこめない舞台設定のほうが大きいだろう。初めてプレイを開始したとき、とにかく独自のSF用語がワラワラ出てくる。組織の固有名詞とそれらの関係、人の名前とそれら関係、SF的装置やその複雑な機能、自分の置かれた状況と、これからやるべき任務・・・これらが洪水のように押し寄せてくる。これだけでもパニックなのに、情報は街角のターミナルや新聞、本、メッセージパッドなどに山ほど書いてある。重要な情報の取捨選択が迫られるわけだが、最初からいきなりこれだと普通の人間だと間違いなくうんざりする。

そんな中で任務を開始せねばならない。不明瞭な地図を片手に、どこだかよくわからない建物の、知らない人物を見つけねばならない。歩き回って新しいエリアに出ても、これで正しいのか、達成率はどれくらいなのかわからない。重要そうな人物に会っても、それがクライマックスなのかわからない。不正確で不明瞭な情報、何が正しいのかわからないストーリー、これも現実世界そのものといっていいだろう。だが、これが、もっとストレートなストーリーで、もっとわかりやすい目的、任務だったらどうだろうか。きっと、悶々としなくてすみ、「ゲームとして」楽しいものになったに違いない。タイトルからしておそらく「混沌とした世界に鉄槌を下す」みたいなストーリーだと思うので、最終的な評価は避けておく。

噂どおりの内容であるが、正直なところ、今までプレイして面白いと感じたことはほとんどない。なんだか回りの人間が難しいことばかり言って、自分は適当にお遣いしているだけで進んでいるという感じがしないでもない。システムは賞賛されるべきものであるし、ストーリーも面白いのかもしれない。が、ゲームの面白さに結びついていない。このゲームを過剰に評価している香具師は、おそらくゲーム内で自由度だとか創造性だとかを発揮したことのない、あるいは発揮させるようなゲームをしたことがない、創造性貧困症なのであると思う。ひとつフォローするとすれば、ゲームの全体像を掴んだあとに、好きなキャラ作りでいろいろ挑戦してみると面白いと思う。製品の完成度は高く、よく作りこんであり、ボリュームもあるので、買って損したということはないだろう。独特のサイバーでストイックな雰囲気は陶酔するのに十分だし、一度で遊びきれないボリュームもある。興味のある人はこの面白さを紐解いてみればよい。





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