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Panzer Commander (SSI)

パンツァーコマンダー

RATE: オーソドックスな内容で手堅く遊べる好ゲーム。
プレイ時間: キャンペーン二つクリア。



概要

数少ないWWIIの戦車戦シミュレータの一つ。車長、運転手、砲手、機銃などの一人称視点から戦車を操作することができる。現在日本で発売されている「パンツァーコマンダープラス価格改訂版」は、オリジナル版プログラムの最終バージョンに加えて、多数の車両やキャンペーンなど多数のデータが追加したものである。搭乗できる車種は非常に多く、ドイツ、ロシア、アメリカ、イギリスの計24種類もある。ゲームに登場する車輌すべてだと数えるのも面倒だ。それぞれの国側でのキャンペーンやシングルミッション、トレーニングミッションも用意されているし、わかりやすいミッションエディタまである。開発の終了した製品だけに、完成度も高く、安心してプレイすることができる。

古いゲームとあってか画面は少々寂しい印象を受ける。が、車両はうまくデフォルメされているし、建物や森はヨーロッパの雰囲気をうまく出しており、プレイ意欲をそがれるほどではない。動きはスムースで、走行中の揺れやキャタピラのウネウネなど、視覚効果はツボを押さえている。プレイ画面は、画面下に情報が集約されており、良く言えばシンプルでわかりやすい、悪く言えばゲームっぽい。PanzerEliteのように、偏執的に視界が小さいわけでもないし、視界切り替えももたつくことがない。システム的にわかりやすく、ストレスなく進められるごく普通のゲームである。

ゲームプレイ

照準システムは、画面はPanzerEliteに似ているが、シュトリヒ単位まで再現しているかどうかは不明。自分で距離を測って射撃することもできるし、照準のための補助マーカーを出すこともできる。もちろん、射撃は砲手に任せることもできる。車輌の運転は自動操縦にすることが可能。自動操縦にするとあらかじめ設定されたウェイポイントをたどっていく。僚機はPanzerEliteより少なく、歩兵も登場しない(トーチカ内から射撃してくるが、歩兵のグラフィックスは用意されていない)。自分のほかにも味方部隊が登場して戦っており、臨場感がある。一つのミッションでの作戦規模はPanzerEliteより小さいが、これはゲームがつまらないという意味ではなく、戦車同士の単純なぶつかりあいを体験しやすいということである。

PanzerEliteは、敵に会うとすぐ死ぬ、攻めてもすぐ死ぬ、逃げてもすぐ死ぬ、地形に隠れて走ってもすぐ死ぬ、何かを考える前に死ぬ、どうしろってんだって感じだったが、このPanzerCommandでは、あそこに敵がいるからこっちに回り込んで攻撃しようだとか、被弾したのでいったん後退して攻撃位置を変えようだとか、きちんと考えさせてくれる。この点は非常に重要だ。

気になる点

いくつか気になる点を挙げてみよう。ミッションにはすべて制限時間があり、これがなぜか異様に短い。制限時間内にクリアしようと思ったら、何も考えずにデフォルトのウェイポイントを突っ走り、よほど効率よく敵を倒さなければならない。自分で作戦やルートを考え、実行する余裕などまったくない。あまりにもひどかったので、私はテキストエディタで制限時間を書き換えてしまった。僚機は比較的素直に動くのだが、障害物で絶対に当たるはずのない目標を狙って弾を無駄遣いしたり、敵に正面を向けずすぐに死んでしまう。自分が後退すると僚機はまったく動かなかないのも困る。また、攻撃命令を出しても、目の前の敵を無視することがある。これは砲手が死亡したか、弾が切れたと言うことだろうか。ほとんどのミッションでは僚機の必要性はそれほど重要ではないので許せる範囲だが、高度なミッションで僚機の補助が必要な場合になると、かなりいらいらしてしまう。

あまり目立たない点だが、被弾したときの表現が乏しいのもゲームプレイに悪い影響を与えている。何かが当たったときの音は「カンッ」という安っぽい音ひとつで済まされており、致命的なダメージを受けたのか、飛び散った破片が車体に当たっただけなのかわからず、自分のダメージが想像しにくい。自分のダメージを知らずそのままプレイを続けていると、死んだときに「いきなり死んだ、なぜだろう」という印象ばかり残る。

もう一つ、若干飽きやすいのではないかという感じだ。あるコツさえ掴めばどのミッションも同じようにクリアできてしまうので、結局どのミッションもやることは同じ、ということになってしまう。私はドイツ軍の三つ目のキャンペーンの中盤でやめてしまった。普通のミッションに飽きた人はミッションエディタで遊んでください、ということなのだが、さすがにそこまでこの古いゲームを遊び倒す気は起こらなかった。

まとめ

多少気になる点はあるものの、全体にシンプルなゲームであるので、致命的なまでにストレスを感じることはない。都市部で多数の車両が入り乱れる接近戦や、多数の味方が砲撃しながら広大な大地を突き進むシーン、稜線をうまく利用して砲撃したりなど、素人が思い描いていたとおりの魅力ある戦車戦ができる。非常に多数の戦車に搭乗することができ、多数のミッションをこなした後はミッションエディタで遊ぶことができるなど、クラシックなスタイルでありながら、魅力のあるコンポーネントでいまだ安心して遊ぶことのできる良質な製品だといえる。


 

 

 

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