ULTIMA ONLINE THE THIRD DAWN (ORIGIN / EA)
ウルティマオンライン 第3の夜明け 第三の夜明け アルティマオンライン

RATE: 無料期間中にアカウント停止
プレイ時間: 1週間〜10日程度





何をいまさらなUOである。なぜいまさらこんなものをやるつもりになったのかというと、プライベートな時間が増えたのと、ソフト屋で実売3000円程度と意外と安かったからなのだ。この時点でUOに関する予備知識は全くなかった。有名な海外製RPGなだけに、すばらしく面白く、未知の冒険や驚き、全く新しい仮想体験をさせてくれるのであろうとばかり考えていたのだ。




最悪の操作性。

操作性は最低、最悪で、史上まれに見る凶悪さである。メインのプレイ画面はナナメ俯瞰(クォータービュー)、プレイヤーの移動はマウスである。距離感や位置関係がつかみにくく、無駄に重くなるクォータービューに、アナログ入力でデジタル8方向をコントロールするという、TVゲーム史上欠陥であると立証された最悪のインターフェースを複合して採用している。ウィンドウ類は無駄な装飾で覆われ、肝心のボタン類が極端に小さく、操作しづらい。ウィンドウ類の位置やサイズもきちんと記憶しておらず、古いWindowsなど、過去、GUIを操作していて不便だと感じていた欠点をそのまま再現している。正直なところ、これだけでもプレイを放棄するのに十分だと思うのだが、これに加え、ソフトがやたら重い。ただの2Dゲームなのに一体何をやってるんだと思うくらい重い。重い、使いにくい、しかもこれからやることはクソくだらない単調作業なのだ。俺様がこのUOを選んだのは、三つ目のバージョンなのできっとプログラムも洗練されているだろうと期待したからなのだった。




RPGをTRPGと言う香具師は死ね。

プレイヤーのできることは、あらかじめプログラムによって規定されたことしかできない。プログラムによって規定されなければアイテムを拾うことすらできないし、戦闘もすることができない。規定されていることは、偏執なまでに細かく規定されており、どのようなものがあるか単に知ることすらままならない。この細部の設定は、別途ネットや攻略本でデータなど調べ、学習する必要があり、ゲーム世界内で知ることは困難である。世界の秩序は人間相互によって生まれるものではなく、コンピュータプログラムによってもたらされ、そこには自由度や工夫の余地、ロールプレイなどは存在しない。プレイヤーのできることは、8方向に移動すること、戦闘を行うか否かを選択すること、スキルを上げること、これだけしかない。RPGとしてはお粗末なシステムに異常なまでに微細なデータ、攻略本など別メディアの必要性・・・そう、これはちょうどドラクエのようなクラシックなスタイルのCRPGにそっくりである。CRPGにマルチプレイを付加しただけと言えよう。




単位時間あたりの楽しさなどと言うな。

UOの楽しみとは、特に反射神経や頭を使う必要のないゲーム内容、たまの戦闘でほんの少しずつ上がっていくスキルやお金、だらだらやっていれば得られる、断続的な喜びなのであろう。このゲームをRPGと比較して説明しようとする者もいるが、それはまったく無意味だ。

根気よくスキルを上げ、この世界で安定した収入を得るようになり、積極的に他プレイヤーと関わることにより、新たな冒険やロールプレイが生まれるかもしれない。システムを使いこなせば、さまざまなところに移動して、面白い体験ができるだろう。だが、そこにいたるまで、このクソ重いソフトと陰険なインターフェース、単調で喜びのない作業に、金を払ってまで苦しめられる価値はあるだろうか。




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