ジョイスティックはこれを選べ。



西沢的ジョイスティック考

ゲームコントローラはスコアに影響する・・・これは事実である。キーボード、マウスにも適切な形や構造があり、作業効率に影響するように、ジョイスティックやゲームパッドなどのゲームコントローラにも適切なものがある。この世にはそれを無視した劣悪な製品があふれかえり、消費者は何の疑問も抱くことなくこれらを使わされている。ゲームが難しいと感じるのは自分の腕が主たる原因であるが、プレイヤーの思考を忠実にゲーム機に入力するゲームコントローラの欠陥によるところも無視できない。特にファミコン時代から続くゲームパッドは、可動部分が極めて小さく、指先で小さく動かさねばならならず、俊敏かつ正確なコントロールには神経をすり減らしてしまうことは明白である。これを克服したと思っている香具師は、これを「慣れ」で説明しようとするが、香具師らは本来の効率よく快適に入力する方法を知らず、思考することを放棄しているだけなのだ。「慣れ」とは自分がそのインターフェースに適合するようになったのではなく、ストレスを受けていることに気づかなくなってしまっただけなのだ。そもそも家庭用のコントローラは本来のジョイスティックの代用品であることに早く気づくべきだ。インターフェースの違いなど気にもとめない鈍感筋肉馬鹿人間はこの重要性に気づかず、やれ反射神経がにぶいだの、やれ集中力が足りないだの、肉体論でしか考えようとしない。このような思考能力のない愚鈍な低能どもは一生快適、効率、合理性というものを知らず、知らず知らずのうちにストレスを溜めて家庭不和でも起こして早死にしやがれゴミクズども。(ゲームパッドの話とジョイスティックの話がごっちゃになってる。スマンコ。マウスやキーボードに関しても同様のことが言える。製品選びに少し気を使うだけで快適なオペレーションができるのに無関心のままストレスを受けつづけている馬鹿のなんと多いことか。あ、ここではジョイスティックとはフライトシミュレータに使うようなアナログ入力のジョイスティックのことなので一応念のため。) あとジョイスティックをジョイステックと書く香具師も死ね。






西沢的ジョイスティック歴

実はこのページは前文とは違って、ゲームパッドはこれを選べと同様に、優れたジョイスティックを模索するページである。そこで、俺様がいままで使ってきたジョイスティックを挙げ、どのようなことを考えてきたか振り返ってみようと思う。



ThrustMaster FCS (スラストマスターFCS)

486マシンとほぼ同時に買ったのがこれ。F16の操縦桿を模したスパルタンな外観で人気を獲得し、スラストマスターはPCジョイスティックの定番となった。が、その外観とは裏腹に、可変抵抗は小さなものを使っており、わずか三日から一週間で壊れる粗悪品だった。メーカーみずからリペアキットを出していたが、この小さな可変抵抗ではいくら修理しても同じだっただろう。ほかにもレバーが折れる、スプリングが切れるなどのトラブルをよく耳にした。台座を金属製とし、より固いスプリングを使った高価な上位機種も出ていたが、内部構造は同じなので、すぐに使い物にならなくなっただろう。このような不良品で多数の消費者を騙しつづけたスラストマスター社の製品は最近見かけなくなった。「フライトものならスラストマスター3点セット」と周りの評判を鵜呑みにし、自分で判断せずに購入した馬鹿ユーザーどもはあれから少しは賢くなっただろうか。



CH Products Flight Stick (CHプロダクツ フライトスティック)

CHプロダクツ社の製品は非常に堅実に作られており、レバーやボタンの感触は非常に良かった。特にレバーは軽い力でスムースに動き、手を離すと必ず中央にぴたりと戻る精度の高さだった。XY軸にトリムがついており、微細な調整も簡単にできた。フライトもののプレイ中にもトリムが使えるのが嬉しかった。中を見ると可変抵抗はかなり大きなものを使用しており、耐久性にも安心感があった。事実、2年ほどの使用に耐えた。本格的なフライトものをプレイするにはラダーが必要で、徐々に物足りなくなっていった。



Gravis Firebird (グラヴィス グラビス ファイヤーバード ファイアーバード)

多数のボタンを自由にカスタマイズできるユニークな製品。ゲームポートとキーボードのPS/2端子の両方に接続することにより、キーボードエミュレーションを行っていた。スティックは通常のアナログで、ボタンはジョイスティック側のハードウェアによるキーボードエミュレーションのため、互換性にはまったく問題がなかった。スティックの精度も良かった。可変抵抗は見慣れないスライド型で、もしかしたら独自のものかもしれない。スロットル側の可変抵抗は独自設計だった。見た目に耐久性に心配があったが、かなりの長期間の使用に耐えた(私の使ったジョイスティック製品の中で最も使用期間が長い)。トリムはフライトもののピッチでの使用を意識したのか、Y軸のみしかトリムがついていない。ボディの裏側でスプリングのテンションを調節できるがあまり使わなかった。スティック上部についているボタンは少し押しにくく、ラバー製のため耐久性に不安があったが、数年の使用で故障はしなかった。全体的に操作感、互換性、精度、機能など申し分なく、たいへん良い製品だと思った。ある日突然、どこが調子悪いのかわからないのだが、PCで認識しなくなり退役となった。



Gravis Xterminator Gamepad (グラビス エクスターミネーター ゲームパッド)

アナログ4軸、HAT、ゲームパッド用方向ボタンその他多数のカスタマイズ可能なボタンをコンパクトに押し込めたゲームパッドである。あまり大きなコントローラを好まない私にとって、これはとても魅力的に見えた。DOSでは使えないのだが、非常に良くできたユーティリティソフトであらゆるゲームに対応できると思った。だが、全体に使い勝手が悪く、結局ほとんど使えなかった。まず、アナログスティックのストロークが小さすぎ、微細なコントロールに難があった。ソフトウェアでアナログ軸の感度を設定できるはずだが、正しく機能しなかった。アナログ軸自体は精度のよいものだった。ほとんどの操作を親指二本で行わねばならず同時操作に限界があった。たとえば、HATで視界を切り替えながら上昇し、失速しそうになる機体をラダーで制御し、機銃を撃つ・・・となるとほとんど無理なのだ。そらから、ゲームパッドであるため片手で操作できない。これらは実際に使ってみなければわからなかった。欲張らなければよいのだが、レーシングものやコンバット系含むフライトものには使えなかった。



Gravis Xterminator Dual Control (グラビス エクスターミネーター デュアルコントロール)

アナログ5軸を備えた意欲的かつしっかりできた製品なのだが、アナログ軸の割り当て機能に問題があり、結局実用にいたらなかった。詳細はこちら。



Logitec/Logicool Wingman Extreme Digital 3D (ロジテック ロジクール ウィングマン エクストリーム デジタル3D)

ロジテックらしくしっかりできたレバー、台座、ボタンは非常に好感が持てる。DOSで使えないのは残念だと思ったが、半年で壊れるのはそれ以前の問題だ。詳細はこちら。








西沢的ジョイスティックの条件

10年以上におよぶPCゲームライフにおいて、もっとも重要であると思ったのは内部パーツの耐久性だった。スラストマスター社製品を分解したときは正直言って驚いた。小さな可変抵抗にテスターを当て、抵抗値の変化を見るとあきらかに異常だった。パーツの選定にも問題はあるのだろうが、可変抵抗という電気的接触を利用した可動部品を用いている限り、寿命はそう長くない。これが壊れたらまた一万円近い出費を迫られるのか、そのときに優れた製品がまだあるだろうか、それが壊れたらまた買い換えねばならないのだろうか・・・と心配が尽きない。どんなものにも寿命はあるが、あまりに短いものが多すぎるのだ。したがって、それを気にせず使える製品が必要なのだ。

次にスティックの精度。スティックが中心部分でぐらつかないこと。意図しない入力が発生すると精密な操作ができないからだ。これがなかなか少ない。ソフトウェア側で遊び幅が設定できる場合があるが、すべてのゲームソフトができるとは限らない。同様の理由で、台座が吸盤で固定されるものは論外だ。操作するたびに台座が揺れ正確な入力ができないのは設計者が脳に重大な障害を持っているので避けねばならない。スティックの中央部分でスティックがぐにゃぐにゃし、どこが中央なのかはっきりしない製品は避けよう。この項だけでもほとんどの製品がふるい落とされるはずだ。

次に大きな条件は互換性である。つまり具体的には15ピンゲームポートで動作すること。多くのOSで動作すること。ゲームパッドはこれを選べの項でも書いたが、USB専用などという固有のOS、固有の機種、特殊なインターフェースに依存した製品など問題外である。残念ながら現在ではこのような誤った製品が主流となり、USBを正当化しようとしているがこれに迎合してはならない。USBは特定の企業の特定のOSでしか動作しないのだ。コンピュータは純粋な汎用の計算機というハードウェアとして存在するのであって、その中でごく限られた特定のOSでしか動作しないハードウェアなどコンピュータの存在のポリシーに反するのだ。(早い話がDOSゲーとWinNT4で動いてくれないと困るわけなんだけどね。)

カスタマイズ自由な多数のボタン。いくらボタンが多くてもキーボードとの併用は避けられないので必須ではないかもしれないが、やはり一瞬の操作の差が生死を左右することも多いので使用頻度の高いキーは手元で操作したいし、一部のゲームの操作性の悪さをカバーする意味もある。ところがこれらの製品は専用ソフトウェアなどが必要となるため、よい製品を見つけるのは困難だ。互換性を保ちつつこれを実現した製品はGravis FirebirdとGravis Phoenixしか知らない。

手元で操作できるトリム。必須ではないのだが、あればとてもうれしい。なぜならフライトもので、ゲームソフトで設定されたキーを使わずに手元でトリムが取れるからだ。最近はこのトリムがついた製品は少ないようだ。精度が高い製品であれば不要なのであろう。

最後に省スペースであること。たかがゲームに机のほとんどを占めるスティックや、用途の応用があまりできないステアリング、ペダルなど使用するのは場所も金も無駄でありスマートではない。ゲームだけの部屋が作れるのなら別だが。

フォースフィードバックは断じて不要である。機能がくだらない割に装置が大がかりでコストがかかりすぎており、スマートではないどころか無駄の極致である。適当に反動をつけただけで「リアルだ」などと思い込まされている馬鹿は俺様のウェブサイトなど微塵も理解できないのでもはやここまで読んでいないだろう。






ジョイスティックはこれを選べ。

現在使っているLogitec Wingman Extreme Digital 3Dの思いがけぬ短期の故障で、早急にまた新しいジョイスティックを探す必要に迫られた。十分に吟味して7000円も出して買ったのに、わずか半年で可変抵抗がだめになったふがいないロジテック製品、もうこんな思いはしたくない、だが耐久性の高い製品となると購入前に判断することは不可能である。ここである製品を思い出した。マイクロソフトサイドワインダーだ。この製品は光学式であり高精度を謳い文句にしているのだ。

特に、Microsoft Sidewinder 3D Proは、15ピンゲームポート接続、ひねり動作でラダーの操作が可能(省スペースで4軸の操作が可能)、専用ドライバを使うとWindows9x上でHATほかカスタマイズ可能な多数のボタンが利用でき、専用ドライバなしで使用すると4軸+4ボタンの従来どおりのアナログスティックとして動作し、DOS上でも使用できる。これはつまり内部はデジタル回路なのに、アナログ抵抗値を出力してるってことなのだろうか。スティックはきちんとセンターがはっきり出て、中央部分が手ごたえでわかる精度のよさだ。ジョイスティックのプロパティで見ても実に澱みない動きを見せてくれる。構造に興味があったので分解してみると、光学式センサーは非常にシンプル。接触部分もないのでセンサー部分の劣化による故障、買い替えの心配はおそらく生じないだろう。実際私の入手した製品はかなり使い込んだ中古なのだが、まったく性能に影響が出ていないのだ。この光学式サイドワインダーは、精度よりも耐久性を主な謳い文句とするべきだろうと思った。

難点も少し。全体の形やボタンの配置が悪く、指が届きにくかったり多少使い心地がよくない。また、スティックはまっすぐ上下左右に動かそうとすると、まっすぐに動かず、多少らせん状に動く。これはスティックを大きなスプリング一本で立たせているためだ。力を抜かず動かせば一応カバーはできる。スロットル、ひねりのストロークが小さい。ひねりはともかくスロットルのストロークが小さいのは困る。DOSゲーでの相性が心配なこと。いまのところ動かないソフトはないのだが、発売当時トラブルがいくつか報告されたので心配だ。

現在はMicrosoft Sidewinder 3D ProとMicrosoft Sidewinder Precision Proを使用している。Precision Proは全体の操作性やストロークなどが改善されている。また15ピンゲームポート接続が可能であり、生DOSでは認識しないがDOS窓で使用できるのがよい。Precision Pro 2はUSB接続専用となったので不要だ。発売当時は光学式とのことで一目置いたが、Windows上でのセンターのずれやDOSゲーで相性問題が多く報告されたのと、実際に触れてみて各可動部分のストロークが小さすぎること、価格の面で導入しなかったのだが、理想に近い製品がこんな身近なところにあったとはまさに不勉強であった。







使い込んでもいないのにもっともらしくレビューを書くインチキ野郎

Microsoft Sidewinder 3D Proはなぜか新しいドライバを入れるとデジタルモードで認識しない、HATをいじると別のボタンと同時に押される、はたしてこれで正しいのだろうか。何ヶ月も使ってないのに耐久性について云々するのは早計だし。いずれにしても理屈上期待できる製品であるし、長期間使用して気がついたことがあったら書き足していこうと思う。












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